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アジア初となる「星空保護区(コミュニティ部門)」に認定

美星町の美しい星空を次世代につなぐ

岡山県井原市美星町では、美星町観光協会と市が連携して、星空版の世界遺産と称される国際ダークスカイ協会(IDA(本部:米国))*1が設けた国際的な取組である「星空保護区」の認定を目指して活動を展開してきました。

2021(令和3)年4月28日付でIDAに対し認定申請を行っていましたが、このたび審査が終了し、2021(令和3)年11月1日付(米国アリゾナ州現地時間)で美星町が念願の「ダークスカイ・コミュニティ」に認定されました。星空保護区としては日本で3番目、「ダークスカイ・コミュニティ」としては、アジア初となります。
認定に際しての市長及び認定機関である国際ダークスカイ協会(IDA)のコメントをいただきました。

〈大舌勲 井原市長のコメント〉
「アジア初の『ダークスカイ・コミュニティ』への認定を誇りに思うとともに、長年に渡りまちの名前にふさわしい美しい星空環境の保護に取り組んでこられた住民の方々とこの喜びを分かち合いたいと存じます。今後も、他の模範となる地域として、美星町の美しい星空を全力で守り育て、未来に受け継いでまいることを誓います。」

〈アシュリー・ウィルソン IDAダークスカイプレイス・プログラムマネージャーのコメント〉
「美星町の『ダークスカイ・コミュニティ』認定が、ダークスカイプレイス審査委員会の全会一致で支持されたことをお伝えすることができ、大変嬉しく思います。夜空を守るための地域社会のコミットメントと献身がもたらした、この大変素晴らしい成果を祝福します。この努力が報われた今回の朗報を、関係者のみなさまにはきっと喜んで頂けると思います。この認定は、日本だけでなく、アジア全体にとっても記念すべき出来事です。」

美星町の「ダークスカイ・コミュニティ」認定証

星空保護区認定制度について

米国アリゾナ州に本部を置くNPO団体である国際ダークスカイ協会(IDA)が2001(平成13)年に始めた「ダークスカイプレイス・プログラム」(和名:星空保護区認定制度)は、光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取組を称える制度です。

星空保護区には現在、5つのカテゴリーがあります(加えて、新規申請受付を終了したカテゴリーが1つあります)。
①ダークスカイ・コミュニティ(井原市美星町が認定されたカテゴリー)
②ダークスカイ・パーク
③ダークスカイ・リザーブ
④ダークスカイ・サンクチュアリ
⑤アーバン・ナイトスカイプレイス
⑥ダークスカイ・ディベロップメント(新規の申請受付は終了)

IDAが認定した星空保護区の数は、2021(令和3)年11月1日現在で21ヵ国187箇所です。このうち日本では美星町の他に、自然公園・森林公園・エコパーク等として運営されている場所が認定対象の「ダークスカイ・パーク」に、沖縄県の西表石垣国立公園(2018(平成30)年3月30日付)と東京都神津島村(2020(令和2)年12月1日付)の2箇所が認定されています。

〈ダークスカイ・コミュニティとは〉
「ダークスカイ・コミュニティ」は、町や市といった自治体単位が認定対象です。質の良い屋外照明の使用に関する条例の施行、光害についての活発な教育啓発活動、地域住民の夜空保護への支援など、優れた取組が実施されており、周辺地域への模範となる地域です。

持続可能なまちづくりに向け

美星町では、持続可能なまちづくりを進めるため、産学官金民の多様なステークホルダーで組織する「星の郷まちづくりコンソーシアム」を2020(令和2)年10月に組織しました。

参加者が知恵を出し合い、昼間・夜間の観光体験プログラムの提供や星空ガイドの養成、豊かな自然を生かした特産品や土産品の商品開発、販路拡大など、持続可能な新たな取組に果敢にチャレンジしているところです。 このたびの認定を機に、周辺の模範となる地域として、国内外にこの優れた取組を発信していくとともに、少しでも多くの方に美星町に足を運んでいただき、魅力を肌で感じていただくためにも、市内外での啓発・プロモーション活動に積極的に取り組んでまいります。

*1 世界の天文学者・環境学者らを中心に光害問題に取り組む世界最大規模のNPO団体。1988年に設立され、米国アリゾナ州にある本部と、世界18ヵ国に64支部を有する。

INFORMATION

アジア初となる「星空保護区(コミュニティ部門)」に認定

◆お問い合わせ先
井原市建設経済部観光交流課
住所 岡山県井原市七日市町10
電話 0866-62-8850

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