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宙ツーリズム第2回シンポジウムレポート

(一社)星空保護推進機構

上野 貴弘氏

「星空保護区の観光への効果~西表石垣国立公園の事例紹介~」

2018年3月30日に西表石垣国立公園がダークスカイパークとして認定されるまでの流れやその後の観光への影響をお話いただきました。2014年の石垣市へ認定申請の提案をかわきりに、夜空の暗さの調査や地域住民の理解を得るための講演会の実施など、申請に必要な活動実績作りについてやIDA本部へ途中経過を報告しつつアドバイスをもらいながら申請書を完成させるまでの一連の取組について手順を追いながら具体的にお話いただきました。

また、星空保護区認定に向けて取組を進める中で見られた効果として、石垣島での星空ツアーを行う業者の増加やお土産に星をテーマにしたものが増えたことについて。さらに、星空ツアーをしている企業9社10店舗へ実施した2018年の予約実績アンケート結果から、1億円近い経済効果があるのではないのか、と観光への影響を具体的に示していただきました。

新規観光資源の構築、閑散期の誘客、宿泊者数の増加、夜間の雇用機会の創出、星空環境保全への効果など星空保護区認定を通して地域に及ぼす影響は大きく、星空ツーリズムによる地域の旅行価値を生むのではないのか、と期待を語ってくださいました。

福井工業大学

中城智之氏

「福井県の星空保護区認定への取組」

今まさに申請に向けて取組を始めている自治体として、現状と課題についてお話いただきました。星空保護区申請検討エリアとなっている大野市では、星空の美しさは市民の意識に浸透しているものの、星空保護区申請検討エリア内にあるスキー場が園内イルミネーションを大規模に開催する計画があり、宙を暗くしようという地域とイルミネーションを盛り上げようという地域で方向性にずれがある、と現状を赤裸々に語ってくださいました。スキー場を運営する企業は星空保護区認定については理解してくださっているため、お互いに配慮をしながら進めていけるように申請検討エリアの変更も視野に入れ、計画を進めているそうです。

また、啓発活動や現状効果の可視化するために、地元住民の光害対策に対する意識調査を実施や、大野市とIDA共同で市民向けの星空シンポジウムを開催するなどの活動をスタートされています。光害の現状調査については、どの町の人工光が申請予定エリアにどれくらい影響しているのか詳しく分かっておらず、それについては衛星データを活用した調査を進めているとのこと。

現在中心となっている大野市だけではなく近隣の自治体間連携を強化が大事だと、取組を進める中での教訓も教えていただきました。大野市だけではなく福井県全体の契機になるような星空と市民社会の共存のための、組織の壁を超えた仕組み作りを福井県で行っていきたい、と抱負を語っていただきました。

・閉会の挨拶 (一社)宙ツーリズム推進協議会副会長 山崎 直子

ツーリズムという観点から考えると様々なことが密接につながってくることを感じる。私たちが向かうべきものを考えていくときに私たちの故郷である宙との関わりは深くなっていくのだと考えます。

各自治体の観光産業を盛り上げていくだけでなく、持続可能な社会の形成のために、次世代に地球の美しい宙を残していくためには、何をどう取り組んでいくべきなのか、体系的に学ぶことができたシンポジウムになったのではないでしょうか。

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