流れ星は宙で起こる一瞬の出来事。 出会えるかどうかも分からない、神様のいたずらのような 儚い一瞬の光に人々は昔から願いを込めてきました。 ここでは、流れ星の豆知識や観察を楽しむためのポイントや方法をお伝えします。
流れ星の正体は宇宙からやってきたわずか数㎜程度の小さな塵。 宇宙空間から地球の空高くにある大気に入ってきたときに大気との摩擦で塵が発光して見える現象が流れ星です。 宇宙からのお届け物が流れ星として私たちを楽しませてくれています。
流れ星には大きく分けて「散在(さんざい)流星」と「流星群」の2種類があります。 散在流星は特に規則性がない、時期も関係なく気ままに宙に姿を現す流れ星のこと。 一方で、流星群は毎年決まった時期に宙のある一点を放射点として現れる流れ星のことです。 流星群には放射点が位置している星座の名前が付けられていて、 例えばオリオン座に放射点がある流星群なら「オリオン座流星群」と呼ばれます。
毎年定期的にやってくる流星群の時期なら、流れ星に出会える確率もアップするかもしれません。 流星群を見に行ってみましょう。
毎年安定して観察することができる流星群として「三大流星群」があります。 それが、1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」の3つ。 毎年、安定して一定数の流れ星を見ることができるので、数ある流星群の中でも特に親しまれている流星群です。 この三大流星群を1年の恒例イベントとして楽しんでみませんか。
2001年にかなり多くの流れ星が出現した「しし座流星群」は当時、TVや新聞などでも取り上げられ話題を呼びました。 他にも「オリオン座流星群」や「おうし座流星群」など三大流星群以外でも日本で観察できる流星群があります。 三大流星群のように毎年安定して見られるわけではありませんが、条件が良いと三大流星群よりも流れ星が多く見えることも。 そのチャンスが巡ってきたときはぜひ流星群を見に行ってみましょう。
いつ、どこから現れるか分らない流れ星ですが、少しでも多く流れ星に出会えるようするコツがあります。 流れ星を見に行くときの大事なポイントを押さえておきましょう。
流れ星は一瞬だけ光るため、他の明るい光があるとかき消されて見えにくくなってしまいます。 街明かりのない場所であればあるほど、暗い流れ星も見ることができるので、出会える流れ星の数も多くなります。 また、宙のどこからやってくるか分らないのが流れ星。 宙が開けた場所であれば守備範囲が広がるので、さらに流れ星を見るチャンスが増えますよ。
街からどれだけ離れても消すことができないのが月明かりです。 月明かりの影響で宙が明るく照らされていると流れ星が見えにくくなってしまいます。 月が宙に昇っていない時間帯や、新月の時期を狙って流れ星を見に行ってみましょう。
流れ星を見るのに天体望遠鏡や双眼鏡は必要ありません。自分の目だけで流れ星を観察することができます。
流れ星を見るときは、宙全体を見渡せるように寝転がって観察するのが一番最適です。 宙の広い範囲を見ることができるし、何より星空を体いっぱいに浴びているような感覚になります。 観察場所に電気設備が整っていたら、こたつに入りながら眺めるのも贅沢。 好みの流れ星観察スタイルで楽しんでみてくださいね。
一眼レフカメラなどを持っている人は流れ星の写真にも挑戦してみるのもオススメ。 レンズを宙に向けて、露出時間を数十秒に設定してシャッターを切っていると写真に流れ星が写りこむかもしれません。 自分の目で見た流れ星が写真に写っていると、2倍嬉しい気持ちになります。 ただ、カメラを放置しすぎてバッテリーを切らしたり、結露させてしまわないように注意しましょう。 人が多い観察場所では邪魔にならないようにカメラをセッティングすることも大切なマナーです。
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