宙いっぱいに輝く星たちに包まれるとまるで宇宙空間にいるような気分に。 満天の星の美しさとそれから感じる宇宙の神秘に魅了されるはず。 ここでは、満天の星に出会うために知っておくと役に立つポイントをお伝えします。 文:木原 美智子
街明かりがあると、その明かりで宙全体が照らされてしまい本当は見えるはずの星も見えにくくなってしまいます。 満天の星に出会うためには街明かりの少ない暗いところへおでかけしましょう。
はじめて満天の星を見に行くのなら星空を見に行くツアーやイベントに参加するか、星空の美しさをアピールにしているホテルや旅館、天文台におでかけするのがおすすめ。 自力で旅してもいいのですが、街明かりのない場所には人があまりいないため「本当に目的地?」「暗すぎて怖い」と不安になることが多いのです。ツアーや施設などのスタッフがいるところなら何かあったときに対応してくれるので、安心して満天の星を思う存分楽しめます。
街明かりのない場所でも月が宙で輝いていると宙全体が明るく照らされて見える星の数が少なくなってしまいます。 満天の星を見に行くときは月明かりがない日を選びましょう。
月明かりのない日を選ぶときのポイントは「月のかたち(月齢)」と「月が宙に出ている時間」。 月が新月に近いほど月明かりの影響が少なく、さらに月が出ていない時間を狙えば満天の星をより楽しめます。 ネットで「月齢、月の出、月の入りの時間」と検索すれば簡単に調べることができるので、それらの情報をもとに、いつ見に行くのが良いか計画を立ててみましょう。
環境はバッチリOK。という場所に行くなら見る私たちもできるかぎり最高の状態で星空の美しさを味わいたいですよね。
私たちの目は暗さに慣れるまで時間がかかります。(天体観測HOWTOでも詳しくお話しています。)宙を眺め始めてから10分くらい経つと次第に見える星の数が増えてきて宙が広がっていくような感覚に。思わず写真を撮りたくなってスマホの明るい液晶画面を見てしまうと暗さに慣れた目がリセットされて再び10分待たないといけません。 まずは自分の目で思う存分満天の星を楽しんでみましょう。
立ったまま見上げていると体勢が辛くなってしまいます。 快適に満天の星を楽しめるようにレジャーシートなどに寝転がって見ましょう。 寝転がることで目の前に広がる星たちの輝きに埋め尽くされた宙の景色は圧巻です。 ただ、地面側から体が冷えて行ってしまうため夏でもブランケットや毛布が1枚あると安心。小腹が空いた時用にドリンクやお菓子も持って行くのもピクニック気分で楽しいですよ。
ネット上にはいろいろな星空スポットの情報が紹介されています。 中には山奥の空き地や半島にある海岸など星空は綺麗だけれど本当に誰もいないような場所も。 そういった場所へ自力で行ってみたいと計画するときは安全、安心を第一に考えましょう。
目的地付近にはトイレや避難スペースはあるのか、スマホの充電を切らさないようにモバイルバッテリーを持っていくなど他に誰もいないぶん、下調べと準備は万全にしておきましょう。 行った先で何かが必要となっても、すぐにそれが手に入るとは限りません。
車を運転して行くときは十分に気を付けてください。 道を照らす街灯が少なく蛇行の多い山道や寒い時期であれば凍結している道もあるかもしれません。自力で行くのは無理そうだな、と思ったら目的地を変更するなど計画を見直すことも考えましょう。せっかくの満天の星を見に行く楽しい旅が辛い思い出になってしまったら悲しいですもんね。
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